大変おまたせしました。
スーパーロング(超ロング)架装開始! ・・・そして完成いたしました!
架装開始という記事を書いてからスーパーロングについて全く触れていなかったため、唐突になってしまいました。
ですが、進捗状況はばっちりカメラに収めておりましたので、今回ご紹介したいと思います。
今回のトヨタ コースター/日野 リエッセⅡのスーパーロングは、前の方にしかシートがついていないため、バスとして普通に活用するにはなかなか難しい、架装を前提とした車両です。
そこで、中京車体の得意技! 社長の一言「無ければ着けちゃえ!」の号令のもと、シートを搭載できるよう開発にチャレンジしました。
まずはシートを取り外し床を全部はがします。
ここからが今回の肝です。近年シートを取り付けるにはしっかりとした基準に基づいたシート試験をクリアしなければなりません。中京車体は今回、自動車メーカーと同じ沢山の大変厳しいシート強度試験をクリアしたオリジナルのシートレールを開発しました。それを床と側壁に取り付けています。
骨格ができあがったら内装を整えていきます。
スーパーロングには元々ついていなかったシートを後ろまで着けていきます。
少し残念なのは・・・車両左側の一人席のタイヤハウスの上のシートは取付構造が異なるため今回は強度試験を行いませんでした。そのため、タイヤハウス上のシートとそのシートにシートベルトの受けが着いている隣の補助席は着けることが出来ません。
今後の売れ行きによって需要が多そうであれば新たに開発を検討します。今後にご期待下さい。
後ろから2列目の補助席が無いのが分かるでしょうか。
今回の仕様は荷物スペースも確保するため後部にスペースが空いています。
今回車両の開発には大変苦戦しましたが、シートの取付方法をレール方式にし、純正シートを取り付けられるようにしています。
これが何を意味しているかというと・・・
- 純正シートを流用し架装価格を抑えられます
- シートレール方式のためシートレイアウトの自由度が高くなります
- シート取付部を共通構造としているためロングやショート、他車型にも使えます
- 今回はコースターやリエッセⅡのスーパーロングがベースになっていますが、今回この取付方式は他の車にも応用が出来ます。
現在、新規登録に向けて準備を進めております。
この車両は、7月10日(金)に延期になっているぽると出版様主催のバステクフォーラムに出展する予定です。
この後、後部に仕切を取り付けたり、お客さまがより具体的に使い勝手をイメージしやすくなるよう仕上げていくつもりです。
お客様にとって最高の1台になりますよう、今後も尽力して参ります!
是非完成したこの車をバステクフォーラム2020に見に来て下さい。お待ちしております。
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