スーパーロング登場から半年以上
2019年8月1日からトヨタ・コースター、日野・リエッセⅡにスーパーロング(超ロング)ボディーが設定されました。
今までは、三菱ふそうローザの独壇場だったスーパーロングの市場にトヨタ・コースター、日野・リエッセⅡも参入してきました。
トヨタ・日野の販売の方も大いに期待していました。
ただ、設定されたトヨタ・コースター、日野・リエッセⅡのスーパーロングは、メーカー出荷状態では最大でも客席が前方から4列目までしかついてきません。
13人乗りでは・・・
メーカーの発表で「さまざまな用途に活用できる広い後部スペースを確保した13人乗り」とあるように、メーカー出荷状態では使い道があまりないため、架装を前提としたバスです。
このバスは車椅子4脚仕様には丁度良いんですが、その他架装後の用途が「見えない」ので、年間400台ほどのマイクロバスを架装する弊社でも、なかなか引き合いすらいただけませんでした。
いろいろな方面からもっといろいろな用途で使える様にして欲しいとの開発要望をいただいていました。
そこで・・・
弊社でも「さまざまな用途に活用できる広い後部スペース」をどう利用しようかと散々頭を悩ませました。
標準車と同じ約735mmのシートピッチだと、最後部まであと4列分のシートをつけるスペースがあります。
しかし、メーカーからの出荷状態ではシートを取りつけられる構造にはなっていません。(「そういう構造になってたら完成車で出てるわ」と突っ込まないでください)
さあ、どうしよう
空いているスペースにマルチシートをつけるのも良いのですが、シートピッチの関係から8列仕様には出来ません。ホイールハウスで自由度を奪われるので3列つけられても使い勝手が良いレイアウトとは言えません。
そこで、どうにか純正シートを利用して後部にもシートをつけられないかと検討を重ねました。
そこで出た結論は、純正のシートを利用して、新たに床レールとボディー側面のレールを自作することでした。
今回弊社で開発するにあたって苦労したのはシートを取り付けるレールです。
冒頭の写真はシート試験の為に作成した試験機関に送るモックアップです。
スーパーロング架装開始!
4月14日にシート試験を行い、無事基準値をクリアしました。
超ロングの新規検査を受けるため、5月1日に事前届出書面を提出してきました。
次は実際に車を仕立てて新規登録をいたします。5月末頃を予定しております。
想像できる方もいらっしゃるでしょうが、今回の開発では、嬉しい副産物もあります。これから徐々に発表して参ります。
今後もマイクロバスのエキスパート中京車体工業はお客さまの目線で新商品を開発して参ります。
乞うご期待!
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